ビジネス資料のコピー印刷はA4とB5どちらが正しいの?歴史的背景からひもときます!

「コピー印刷の規格はなぜ細かく分かれているの?」
「ビジネス資料でA4とB5の使い分けがわからない!」
このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
A判やB判はビジネス用文書、大学ノートの規格でよく目にします。
コピーする際に、サイズを思わず間違えた方が多くいらっしゃるようです。
そのため今回は、「用紙サイズの歴史的背景」「ビジネスに適したサイズ」について詳しくご説明します。

□白銀比とは

A判とB判はどちらも、半分に裁断して縦横の割合が同じになる長方形です。
このような長方形の比は、「白銀比」と呼ばれ多くの学者によって考案されました。
歴史的な建造物や国宝に白銀比が採用されているようです。
そのため、A判とB判はコピー印刷で縮小・拡大後も、同じ縦横の比率だといえます。


□資料の大きさには歴史的背景がある?

A判とB判の用紙は現代の日本に広く浸透しており、頻繁に使用されますよね。
しかし、それぞれの寸法は、異なる歴史的背景から生まれました。

*A判の現在までの背景

「A判」は、19世紀の学者たちによって考案された規格です。
当時の物理学者は、用紙の割合を1 : √2に調整すると、何回分割しても長方形になることを発見しました。
現在では、A版が国際標準規格(ISO)に採用されています。
裁断後の比率がほとんど変わらないため、世界的に評価されたのでしょう。
A判はA0サイズが最も大きい規格であり、A4サイズはこのA0サイズを4回半分に折った寸法です。

*実は日本生まれのB5サイズ

B版用紙のルーツは、江戸幕府が頻繁に使用していた用紙と言われています。
江戸時代のB版は、白銀比を用いており、A判と同じ計算方法で算出していました。
江戸時代から数百年を経て、B判は政府の公式規格として採用されています。
一方で、日本で採用されている行政文書規格(JIS)のB判と、国際標準規格(ISO)のB判は、サイズが若干異なります。
JIS水準は日本で広く使用されていますが、ISO 水準はアメリカを中心とした欧米で普及しています。


□A4サイズの国際比較

*海外取引での注意点

A4サイズの用紙はコンビニで容易に手に入るため、日本全国で最も普及した規格用紙といえるでしょう。
A4はISOに認定されており、海外でもビジネス資料としてスタンダードな規格です。
一方で、海外と書類のやりとりする場合は、注意が必要です。
アメリカを中心とする欧米諸国では、レターサイズがメインで使用されています。
郵送する前に、取引先に書類の規格を確認してみてはいかがでしょうか。

*ビジネス資料はA4サイズが基本

現在ではA4サイズが、一般的なビジネス資料といえます。
その背景には、国による用紙規格の統一を図った動きがありました。
企業が効率よく行政文書に対応できるよう、1993年に厚生労働省の方針により、行政文書の規格をA4とする指針が示されたのです。
そのため、ビジネス資料はA4用紙がスタンダードな規格といえるでしょう。
A4とB5は一般的に普及していますが、そのルーツには異なる背景があります。
海外向けのビジネス資料は、A4用紙とB5用紙の使い分けが鍵を握るといえます。


□まとめ

今回は「用紙サイズの歴史的背景」「ビジネス資料に適したサイズ」について詳しく解説しました。
A判とB判はそれぞれ、歴史的に異なるルーツを持っています。
B判はJIS規格とISO規格によって、サイズが少し異なるので注意してください。
特に、ビジネスシーンではA4サイズが一般的に文書として使われます。
ビジネスマナーを意識して、プレゼンや取引がうまくいくといいですね。
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