小冊子を作るときに適切なとじ方や用紙の種類が分からないといった経験はありませんか?
さまざまなとじ方や用紙の特徴を知っていると、用途に合わせた小冊子を作れます。
そこで今回は小冊子をうまく活用するために知っておくべきアイデアを紹介します。
□小冊子の活用アイデアについて
小冊子のメリットととじ方を紹介します。
小冊子は画像や文字などの載せられる情報量で、チラシなどよりも優れています。
ビジュアル要素が多いものや、掲載する情報が多いときはページ数を増やせる小冊子がおすすめです。
載せる情報を種類ごとにまとめられるので、読み手に分かりやすく伝えられるというメリットがあります。
小冊子のとじ方は中とじ、無線とじ、PURとじの3つがあります。
それぞれの特徴について詳しく説明します。
*中とじ
中とじは1枚で4ページ分ある紙を2つ折りし、見開きの中心を針金で閉じる方法です。
用紙を薄めにしてページ数の少ない小冊子を作るのにおすすめです。
レイアウトを見開き分まで意識して作れるため、雑誌などによく使われています。
写真の多い雑誌やパンフレット、取扱説明書、フリーペーパーにおすすめです。
*無線とじ
無線とじは針金や糸なしで、接着剤で背をとじて表紙で包む方法です。
ページ数が多いと、のり付けの面積が増えるので、ページ数の多い冊子を作るときに使いましょう。
漫画や報告書、テキスト、カタログなどに使われています。
デメリットはページ数が増えるほど、中央部分が開きづらくなることです。
*PURとじ
ポリウレタン系の製本のりを使った方法です。
一般的な接着剤より強度が強く、一度固まると優れた耐久性を誇り、軟化の心配もありません。
無線とじと違って、製本後は本を開ききれます。
さらに接着剤の分離と除去が簡単で、リサイクルしやすいというメリットをもちます。
長期間保管する本や環境に優しい印刷物、問題集、カタログなどに向いています。
□小冊子の表紙を使い分けるアイデア
小冊子の表紙にはさまざまな種類があります。
用途によって適切な用紙を選択できるよう、定番の5種類を紹介します。
1つ目はコート紙です。
表面がコート剤によって覆われており、表面にツヤがあります。
美しく色を演出するので彩度の高い画像やイラストに活用しましょう。
2つ目はマットコート紙です。
表面の光沢が抑えられた画用紙のような質感の用紙です。
発色の仕方はコート紙に似ていますが、ツヤはなく上品さを演出します。
3つ目は上質紙です。
他と比べて低コストで、一般的なコピー用紙と質感が似ています。
光を反射せず読みやすいという特徴があるので、文字がメインの原稿に活用しましょう。
インクは滲みやすいのでデザインや画像が多いものには向きません。
4つ目はレザックです。
質感が凸凹しており、文集などの表紙によく活用されています。
イラストや画像を細かく再現できず、文字をシンプルに配置したものに向いています。
コストがかかる分、特別感を演出できるので特別な冊子に使いましょう。
5つ目はマーメイドです。
細かい凸凹をもつ、優しい上品さをもっている紙です。
レザックほど凸凹はなく、イラストや写真を美しく仕上げます。
レザックとマーメイドはコストが高い分、シンプルなものでも高級感を演出できます。
一方で低コストの紙でもイラストや画像を使って華やかさを演出できれば、十分に質の高いものを作れるでしょう。
□まとめ
今回は小冊子をうまく活用するために知っておくべきアイデアを解説しました。
とじ方も用紙も種類が豊富なので、それぞれの特徴を知ることで使い分ける選択肢を増やせます。
小冊子を作るときは今回紹介したことをぜひ参考にしてみてください。