印刷で小冊子を作りたい方へ!小冊子の綴じ方を紹介します!

小冊子を作りたいけど、どの綴じ方が良いか分からないと感じたことはありますか?
そもそも小冊子がどのようなものか分からないという人もいるのではないでしょうか。
小冊子の主な綴じ方には中綴じ、無線綴じ、PUR綴じの3つがあります。
今回は小冊子印刷とは何かと、主な3つの綴じ方の解説をします。

 

□小冊子印刷とはなにか

国際連合教育科学文化機関のユネスコが出している国際基準によると、小冊子とは5ページから48ページの発行が不定期で行われる冊子と定義されています。
通常は複数枚の用紙をとじて、製本したものを小冊子と呼びます。

小冊子のメリットとしては、チラシと比べて、画像や文字の情報を多く掲載できることが挙げられます。
掲載情報の多いもの、イラストや写真などのビジュアルが重要なものに小冊子が適しています。
ページ数の多さを活かして、情報を種類ごとにまとめられるので分かりやすく伝えられるでしょう。

 

□小冊子の綴じ方

小冊子の綴じ方はさまざまな種類がありますが、代表的なものとして中綴じ、無線綴じ、PUR綴じの3種類があります。
この3種類の綴じ方についてそれぞれ紹介します。

 

*少ないページ数に適した中綴じ

中綴じとは、二つ折りにした用紙の真ん中をホチキスなどで留めることです。

写真の多い雑誌や、パンフレット、製品の取扱説明書、フリーペーパーなどに使われるメジャーな方法です。
薄い用紙でページ数が少ない小冊子を作るのに適しています。

中綴じは見開きにしやすいため、レイアウトにも苦労しません。
見開きを意識したレイアウトを作成するなら、外側の方に文字やイラストを持っていく必要があります。

ページ数が多いと膨らんでしまうため、40ページを超えないようにしましょう。
40ページを超えなければ膨らみも抑えられ、きれいに綴じられます。

 

*最も一般的な無線綴じ

無線綴じはホチキスの針を使わず、専用の接着剤で背を綴じて表紙で包む方法です。
ページ数の厚さによって、背表紙の幅も変化します。

漫画や報告書、テキスト、問題集、カタログなどに適しています。
接着剤が塗られる面積を増やすために、背面に溝を入れてから綴じます。

中綴じと比べて簡単で素早く作れますが、無線綴じはページを完全に開ききれません。
ページ数が多いほど、ノド部分が見えづらくなります。
大胆に開けないので、外側に文字やイラストが印刷されなければなりません。

 

*ポリウレタン系の「のり」を使うPUR綴じ

PURは、ポリウレタン系の製本のりです。
自動車や建築によく使われますが、製本用ののりとしても使われることが増えました。

長い間保管する本や環境に配慮した本、ページ数の多い図録、写真集、商品カタログ、手帳などに適しています。

一般的な製本用の接着剤よりも強度が強く、のりが固まると高温や低温にも高い耐久性をもつため軟化の心配はありません。
接着の強さによって一般的なものよりも開きやすく、辞書や書籍などページ数の多いものにも適しています。

さらに接着剤の分離と除去も簡単で、リサイクルもしやすいという特徴をもっています。
ノド部分に字やイラストが書かれていると、インクと従来ののりは化学反応を起こしてしまうことがありました。
PURはそのような化学反応を起こす心配はありません。
PURの活用により、ソフトカバーで製本できるようになりコストも抑えられるようになりました。

 

□まとめ

今回は小冊子印刷と、小冊子の主な綴じ方について解説しました。
中綴じ、無線綴じ、PUR綴じはそれぞれ適している本の種類が異なります。
今回の説明を参考に、それぞれの特徴をしっかりと理解した上で、用途に合わせて使い分けましょう。
小冊子を綴じるときは、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。