カラー印刷に携わる方で、トナーやインクカートリッジという言葉に聞き覚えのある方も多いと思います。
インクやトナーは、現在のカラー印刷において欠かせないものです。
そこで本記事では、両者の特徴やメリットを解説します。
□印刷におけるトナーとは何なのか?
本記事をご覧になっている方の中には、そもそもトナーについてよくわからない方も多いのではないでしょうか。
トナーとは、印刷の際に用いられる「粉(粒子)」のことです。
この粒子は文字や画像を用紙上に再現するのに使われており、これがないと印刷はできません。
一般的なトナーの成分を、3つ押さえておきましょう。
1つ目は、高分子樹脂というプラスチックの成分です。
この成分は熱を加えると溶ける性質を持ち、接着剤の役割を持っています。
この成分のおかげで、トナーが用紙に定着することを覚えておきましょう。
2つ目の成分は「顔料」です。
実は、上記のプラスチック成分だけでは紙に何も映し出されません。
顔料はトナー成分の中で色を出す働きがあり、いわば絵の具の役割を担っています。
この顔料があって初めて、カラーコピーや印刷が可能になります。
3つ目の成分は「ワックス」です。
これはトナーを加熱して圧着する際、トナーがローラーに付着してしまう恐れを解消するための成分であると覚えておきましょう。
ワックスを混ぜることで、その現象を防いでいます。
カラーコピー機に搭載されているトナーは、ブラック、シアン(青)、マゼンタ(赤紫)、イエローの4色構成がほとんどです。
ブラックを除いた3色は、カラー印刷における「絵の具の三原色」と呼ばれており、この色を組み合わせることで、様々な色を作り出します。
このトナーは消耗品であるため、なくなれば交換しましょう。
メーカー発表では、トナーカートリッジ1本の寿命は、およそ5,000枚から20,000枚が目安です。
A4用紙いっぱいに文字や画像を詰め込んだ場合、実際の寿命はその70パーセント程度と考えるのが無難です。
□トナーと対になるインク印刷について知りたい!
インクカートリッジはトナーカートリッジと同程度、あるいはそれ以上に聞き覚えのある方が多いかもしれません。
トナーは上述したように、カートリッジに内蔵された粒子で印刷します。
それに対してインクカートリッジは、液体のインクをプリンターノズルから用紙に直接吹き付けて印刷をします。
インクカートリッジの成分は、その60パーセントから80パーセントを水分が占め、残りは着色剤や浸透剤、pH調整剤、防腐剤、乾燥防止剤です。
家電量販店で売っている家庭用プリンターは、インクカートリッジが主流となっていることを押さえておきましょう。
□トナーカートリッジとインクカートリッジのメリット・デメリットとは?
トナーカートリッジのメリットは、インク容量が大きいため1回のインク交換で大量の印刷が可能な点です。
また、粒子を用いるため乾燥に時間がかからず、高速印刷にも向いています。
一方デメリットとしては、コストが高くつく点と、写真印刷の色の再現性がややインクカートリッジに比べて劣る点が挙げられるでしょう。
しかし1本当たりの容量ははるかにトナーの方が多いため、1枚あたりのインクコストを考えるとインクカートリッジよりも安いことが多いです。
それに対してインクカートリッジのメリットは、染料を用いるためグラデーションが綺麗に表現でき、光沢感も出しやすいことです。
また、トナーカートリッジと比べて、カートリッジ自体のコストパフォーマンスが優れている点も見逃せません。
反面デメリットとしては、やはり水性インクなので水に弱く、乾燥に時間がかかる点が挙げられます。
□まとめ
今回はトナーカートリッジ及びインクカートリッジの概要やメリット、デメリットについて解説しました。
両者の特徴を理解して、用途によって適切な方法を選びましょう。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
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