印刷物のデザインでお悩みの方で、背景や画像に現れる謎の模様について疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実はこの模様は、インクやプリンターなどの機器による印刷トラブルではありません。
そこで本記事では、この突如として現れる模様について解説します。
□モアレとは一体何なのか?
本記事を見ている方の中には、そもそもモアレについてよく分からないとお考えの方も多いでしょう。
モアレの語源はフランス語で、波紋や木目を意味する「moiré」です。
モアレとは印刷の現象の1つであり、本来は出現しないはずの模様や柄が印刷物の仕上がりに出現する現象のことを指します。
デザインの形状が崩れていたり、間隔が不揃いだったりする場合や、トーンを重ね貼りしてある箇所に、モアレは多く発生する可能性が高くなります。
その時の網点(模様を構成する小さい点のこと)同士の角度のズレが、モアレの形を決定づけていることを押さえておきましょう。
2種類の異なるパターンの斑点や模様が重なったときに、その重複している部分に新たな模様が浮かんできた経験は皆さんもあるでしょう。
即ち、モアレとはインクやプリンターの不具合による印刷トラブルではなく、読み手の視覚的錯覚によって発生する不具合のことなのです。
予め自分が予想していたものとは違う模様になって、画像の見栄えが悪くなるのは避けたいですよね。
□モアレが発生する原因はどんなものがあるの?
モアレが起きる原因は主に4つ考えられます。
1つ目は、複雑な模様の背景によるものです。
繊細な網目模様はもちろん、ストライプや水玉模様の細かなものは、上述の網点同士が互いに重なる可能性が高く、印刷の際にモアレが生まれやすいです。
また、背景や画像そのものがあまりに複雑な場合にも、モアレは発現するため注意が必要です。
2つ目は、トーンを用いた画像のデータについてです。
上述したように、異なるパターンのトーンが重なっている場合も要注意です。
それぞれの網点が重なり合い、網点同士の角度の差によって不均一な模様を作り出してしまいます。
3つ目に、画像の拡大や縮小も、モアレが発生する要因です。
もともとの画像は異変がなくても、倍率が変わることで網点(模様を形成する細かい点)の角度が変わってしまい、アンチエイリアス(画像を変換するときに起きる歪みを無くすための処理のこと)がかかります。
そのため、網点の色味がグレーを帯び、モアレを発生させるのです。
4つ目に、スキャンした画像データを用いた場合にもモアレは発生する可能性があります。
ここでいう画像とはスキャナーで取り込んだ画像であり、印刷した際に新たな網点を生み出す原因になります。
この画像が持つ網点と、印刷物そのものにある網点の干渉が、モアレ発現の原因です。
□モアレの発生を防ぐ対策とは?
きちんとした対策をとれば、ある程度モアレの発生を軽減させることは可能です。
まず、被写体の周りや被写体そのものに細かい模様がないかを確認します。
その際に、画像の拡大や縮小はIllustratorなどレイアウトに使用するソフトを用いず、事前にペイントやPhotoshopなどの画像処理ソフトで加工処理をしたものを使いましょう。
さらに、トーンを重ね貼りするときは網点の向きと線数を統一することも重要です。
トーンが絡むとモアレ発生の確率が高まるため、トーンを用いる時は必要以上に加工をしていないか、アンチエイリアスは無効化しているかに留意することをおすすめします。
□まとめ
今回はモアレについての概要や原因について解説しました。
モアレは意図せず発生するうえ、印刷物のデザインに重大な悪影響を及ぼします。
モアレに対する正しい知識を身につけて、事前に防ぐことを心がけましょう。
ご不明な点などございましたら、当社までお気軽にお問い合わせください。
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